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ニッポン御朱印の旅0020 宇治上神社 2010-04-29 [御朱印の旅]


 
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鎮座地 京都府宇治市宇治山田1 [地図]
祭神 菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇
社格等 式内社(小)、府社
拝観料 不要
駐車場 なし

 この日は自転車でよく周回するルートの一つ、自宅→国道307→宇治田原→宇治→伏見→八幡→自宅で向かった時のもの。第二京阪道路開通以前、国道307号線まで府道をいくつか通っていたが、いまは第二京阪道の自転車道でかなり時間短縮が可能になった。
 宇治田原を経由して、天ヶ瀬ダムで小休止してから宇治観光の中心地へ向かい、宇治上神社周辺の神社数社もあわせて参拝した。
 祝日であったため、平等院周辺は大変な人出で、宇治の観光ポテンシャルも見くびるものではないなと感じた。



 宇治上神社の創建年代は不詳であるが、延喜式神名帳に「宇治神社二座」とあり、宇治神社と共に比定されている。宇治神社が下社・若宮と称され、それに対して宇治上神社を上社・本宮と称する。また離宮明神・離宮八幡などとも呼ばれ、それはこの地に応神天皇の離宮桐原日桁宮があり、後にその皇子菟道稚郎子が居住したからとか、平安時代前期、陽成天皇の離宮があったからなど、諸説ある。
 宇治神社と宇治上神社の関係は賀茂社のような祖神と子神の関係が基礎にあった上で、それぞれ独自発展したものと考える説がある。もし賀茂社の祭神の配置をそのまま当てはめれば、宇治神社二座の元の祭神は宇治上神社が菟道稚郎子、宇治神社が応神天皇での二座ということになる。あるいは宇治神社が若宮と称されることから、祭神は逆であろうか。
 宇治上神社の本殿三棟が康平3年(1060)頃の建立であることが確認され、現存する最古の神社建築であることから、1994年に世界遺産古都京都の文化財の一つになっている。

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 宇治神社を過ぎると程なく宇治上神社の鳥居が見えてくる。鳥居脇の社号標には「世界文化遺産」と添え書きされている。

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 宇治上神社は拝殿と本殿が国宝指定を受けている。こちらは拝殿で鎌倉時代前期の宇治離宮を移築したものと伝えられる。

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 本殿三棟は覆屋で保護されている。本殿の年輪年代測定調査によって、造営は1060年頃であるとされ、現存最古の神社建築であることがわかっている。また永承7年(1052)造営の平等院から見て、当社は鬼門の方角にあることから鎮守社とされた。双方の近い造営年から、その関連が濃厚である。本殿右側の春日社は改修工事中であった。

神社辞典以下、神社辞典(東京堂書店)より宇治上神社の項。
 京都府字治市宇治山田。旧村社。
 応神天皇・菟道稚郎子命・仁徳天皇を祀る。宇治神社を下社・若宮というに対して本神社を上社・本宮と称する。また離宮明神・離宮八幡などとも呼んだ。『延喜式』に記載の「宇治神社二座」(宇治神社とともに)をこれに当てている。
 本殿(桁行五間・梁間三間・一重・流造・檜皮葺・内殿三社・各一間社流造)は、現存する神社建築の中では最古の建造物とされて国宝指定。また平安期の本殿(国宝)の第一殿に童形像二面、第三殿の随身像二面が描かれた扉絵(板絵着色)は重文取扱。このほか宇治離宮の遺構と伝承する拝殿(桁行六間・梁間三間・一重・切妻造・両妻一間通り庇付、向拝一間・檜皮葦、付桟唐戸四枚・蟇股一箇)も本殿と同じく国宝指定。また、境内社の春日神社社殿(一間杜流造・檜皮葺)一棟は、拝殿とともに鎌倉期の建築とされて重文指定をうけている。

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